日記ss救済項

思いつきで突発で
書くものですから意味不明なものが大きい割合をしめます
よー。
というか全て‥?

-----------------------------------------------------

*2004/11/04… 

苦しい 苦しい 苦しい
と泣くのに貴方は放してくれないのだ。

苦しい 苦しい 苦しい
と泣くのはお前が俺を好きだからだと
だから素直になれと貴方は言う。

なんて傲慢
なんて強気
そして

なんて聡明



-----------------------------------------------------

*2004/10/31… 



かさり、かさりと実をなくした包み紙が床の上に山をなす。



  甘いもの



三橋は榛名の家を訪れていた。
それは別段呼びつけられたからだとか、自分から会いに来
たからだとかではなく、ただ偶然に顔をあわせた駅の待合
室でそういう話になった。


かさり、とまた皺だらけのそれが先に開かれていた仲間の
上に重なった。

器用にも片手でチョコを包む紙を解き、剥かれたそれを榛
名は目はテレビの画面をとらえたまま口に運んでいた。
絶え間なく続くそれに、分け与えられた己の分の菓子を食
べることなく見入っているとふいに榛名が三橋に顔を向けた。
反射的にどきりと肩を震わせた三橋に、一息だけ哂うと彼
はつと三橋の手に握られているそれらを指差して

「喰わねぇの?」
「え、あ いえ‥」
食べます‥
慌てて包みを解き、それを口に含んだ。
半ば融けかけていたそれはそうそうに口内に甘みを広げて、
知らず緊張していた身体の強張りが解けた。
顔を己からテレビに移して口を動かし続ける三橋を、榛名
は暫く眺めていたがやがて、思い出したというように口を
開いた。

「そういや今日あれじゃん」
「え‥?」
己を見据えて口角を持ち上げる男に、意図を掴めないで首
を傾げてみせた三橋に榛名はいっそう笑みを深くして。
「Trick or Treat?」

三橋がその言葉の意味を理解したのは間近まで迫ったかと
思えばすぐに離れた榛名の目と、己の唇に残された感触が
なんなのかを理解したときだった。



-----------------------------------------------------

*2004/10/25… 



閑話休題

ぺったりと、背中に貼り付く大きな子供
「は、るな さん‥」
なに?
そう云いたいらしい彼は、う〜と一つ唸っただけで
「暑い‥んですけど‥」
だんだんと消え入るほどに小さくなる声に肩にうめていた
顔を上げる。
「嫌?」
拗ねるように、甘えるように、吹きかけた息はぬるく肌を
弄った。


その声は反則です



-----------------------------------------------------

*2004/10/15… 



チャマエドレアセフリジー

テーブルヤシ属(チャマエドレア属)
メキシコ原産

カーテン越しの半日陰を好む。

繊細な葉と竹のような雰囲気。葉は薄く亀裂が入り易い、
葉も落ち易いのが特徴。



こんな風に部屋ん中で一歩も外に出さずに大事に育ててや
っからさ。

俺のもんになれよ。



-----------------------------------------------------

*2004/10/14… 



腹が減った。
何か喰いもん‥

レン
‥レーンー

‥なん です、か?

腹減った。

飯食わせ。
いいながら耳朶に齧り付く。
イタいイタい
俺は食べ物じゃないですよぅ
喰いもんだろ。だって喰えるもん。
はるなさん
なんて目ぇ潤ませながら訴える恋人に
喰いもんないならお前でいい

なんて、腹減らしながらいう台詞じゃない。
気ぃ抜けばすぐにもぐるぐるいいそうな腹の虫を抱えながら
頸に廻した両腕で、少しの抵抗も封じ込めて


耳を食む。
イタいイタいと訴える、部屋の主の声がその色を変えるまで。