パソコンの画面が埋める一室で、青白い明りに肌を染めた面倒くさがり屋が文字を顔に写しながら画面に流れる文字を読んでいた。
「シカマルシカマル、ネジ捕まったか?」
「いいや。かすりもしねぇよ」
「‥‥真面目にやってんのかよ」
「お前なぁ‥、自慢じゃねぇが俺は里一番の策士だぜ?
 そして称賛するつもりじゃねぇがネジは里一番の切れ者だ。
 勘の範囲までは予測できねぇよ」
「役立たず‥」
「んだと?」
「ちぇ、いいってばよ。足で探す」
「相手も移動できるってこと分かってるか?」
 揶揄うように哂う男にナルトも下唇を突き上げて
「馬鹿にすんなー」
「ははは」
 楽しげに哂う男に背を向けて、ナルトが部屋の扉を開けたとき
「なぁ」
「ん?」
「まだやめねぇの?」


 顔だけを振り向かせて、困ったように笑って

 回答拒否

 鉄の扉は悲鳴みたいな音で啼いて閉じた。